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【00016】
【発明の実施の形態】
以下添付図に基づいて本発明に係るアボカドの収穫時期の選定方法の一実施の形態を詳説する。図1は本発明の係るアボカドを2分割した状態を示す斜視図、図2〜5は本発明の係るアボカドの収穫時期の選定方法を説明した斜視図、図6は本発明に係るアボカドの収穫時期の選定方法で収穫したアボカドの斜視図、図7は本発明に係るアボカドの収穫時期の選定方法で収穫したアボカドを箱に詰めた状態を示す斜視図、図8は本発明に係るアボカドの収穫時期の選定方法で収穫したアボカドを加工場で加温した状態を示す斜視図である。
【00017】
図1に示すアボカド10は、全体がほぼ卵形に形成され、果肉12が表皮14で覆われ、果肉12の中央には比較的大型の種16が存在する。アボカド10は、森のバターともいわれ、不飽和脂肪酸のオレイン酸やリノール酸、リノレイン酸をはじめビタミンA、B、D、E、カルシウム、リン酸などのミネラルをバランスよく含み、特に健康と美容に好適な果実として知られている。
【00018】
アボカド10を食べるときには、図1に示すようにアボカド10を包丁(図示せず)で半分に切り、果肉12の中から種16を取り出し、この状態にした後、スプーン(図示せず)を使ってアボカド10の果肉12をすくいとって食べる。なお、アボカド10の、その他に多種類の食べ方が考えられる。例えばアボカド10を半分に切って種16を取り除いた後、包丁で果肉12から表皮14を取り除き、表皮14を取り除いた果肉12を小さく切って、他の野菜と一緒みサラダとして食べることも可能である。
【00019】
以下、アボカド10の収穫方法について図2〜図8に基づいて説明する。図2に示すアボカドの樹木20の枝22の先端に花が開花した後、アボカドの果実10aが現れ、この果実10aはまだ小さく、表皮14aの色は緑色を呈している。開花から2ヶ月が経過すると、アオカドの小さな果実10aが、図3に示される程度の大きさ(日本で流通に適するとされる大きさ)になある。ある程度大きくなったアボカド10の表皮14も、まだ全体が緑色となっている。
【00020】
このアボカド10の果実は、ある程度の大きさになると完熟するまで大きさは変わらない。また、アボカド10の果実は、開花から8ヶ月目までは表皮14の色は全体は緑色で果実はまだ硬い。よって、2ヶ月目から8ヶ月目までの間はアボカドの外観はほぼ同じで、例えば開花から2ヶ月目のアボカドと、開花から8ヶ月目のアボカドの違いは外見からえでは識別できない。
【00021】
そして、開花から8ヶ月を過ぎると、図4に示すようにアボカド10の表皮14の色が、花梗24の部分から徐々に緑色から黒色部分15へと変色し始める。黒色部分15の割合が、アボカド10の全表皮14のうちの5〜80%になったとき、図5に示すようにアボカド10の果実を枝22から収穫する。黒色部分15の割合が、アボカド10の全表皮14のうち5〜80%と設定した理由は口述する。
【00022】
収穫したアボカド10(図6参照)を図7に示す箱30に詰めて、船便で日本に輸送する。輸送されたアボカド10を国内の加工場にて加温することで人工的に追熟させて、図8に示すようにアボカド10の表皮14がほば全体に渡って黒色部分となるようにして消費者に販売する。
【00023】
なお、アボカド10の産地(メキシコ)から日本への輸送は船便が一般的で、その場合の輸送にはほぼ15日を要する。輸送中にアボカド10の品質が劣化しないように、アボカド10を収容した貯蔵室内に二酸化炭素を充満させて、貯蔵室内から酸素を除去する。
【00024】
このアボカド10は、上述したようにアボカド10の表皮14の一部が緑色から黒色に変色し始める時点を見計らって、黒く変色した以降に収穫するように収穫時期を設定することにより、全てのアボカド10の果実をある程度均一に熟させた状態で収穫することができる。このため、全てのアボカド10の果実の食味を均一かつ良好に保つことができる。
【00025】
次にアボカド10に含まれている成分を表1、表2に基づいて説明する。
【00026】
【00027】
表1は表皮14のうちに黒色部分15が5%現れたアボカド10の成分を示したものであり、アボカド10の1個分の果肉12(45g)に含まれる各成分を示す。このアボカド10の1個分の全重量は64g、廃棄率は30%である。表1に示すようにアボカド10は果肉45g中に、タンパク質1.1g、脂質8.4g、糖質2.3g、ビタミンA(効力)29IU、ビタミンC7mg、ビタミンE1.5mgが含まれていることが判る。
【00028】
表2は表皮14の黒色部分ン15の割合とアボカド10の果肉12に含まれる脂質の関係を説明した表である。Aのアボカド(以下、「アボカドA」という)は、開花から8ヶ月目の時期に収穫した表面全域が緑色のものである。また、Bのアボカド(以下、「アボカドB」という)は、開花から8ヶ月を経過して表面のうちの5%が黒色部分となったときに収穫したものである。さらに、Cのアボカド(以下、「アボカドC」という)は、開花から8ヶ月を経過して表面のうちの30%が黒色部分となったときに収穫したものである。
【00029】

【00030】
表2に示すように果肉12(100g)のうちに含まれる脂質は、アボカドAが7.8g、アボカドBが8.4g、アボカドCが8.8gである。これにより、表皮14に黒色部分15が表れたアボカドB、Cの脂質量は、表皮14の全体が緑色のアボカドAの脂質量より多いことが判る。
脂質量が多いことは食味を良好にする要因なので、アボカドB、Cは、アボカドAと比較して食味が良好であることが判る。
【00031】
加えて、アボカドB、Cは、開花から8ヶ月を経過した後、表皮に5〜80%の黒色部分は表れたときにアボカド10を収穫するので、ほぼ均一に熟したアボカド10の果実を収穫することができ、アボカド10の食味がばらつくこともない。
【00032】
ここで、アボカド10の表皮14の黒色部分15の割合を5〜80%に設定した理由は、黒色部分15が5%未満であれば果肉12に」含まれる脂質の量が十分確保することができないことが考えられ、アボカド10の食味を良好に保つことができない。
【00033】
一方、黒色部分15が80%を越えると、アボカド10が輸送中に完熟してしまい、消費者に好ましい完熟状態で商品を提供することが難しくなり、アボカド10の食味を良好に保つことができなくなる。
従って、アボカド10の表皮14の5〜80%の範囲が黒色部分15となったときに、アボカド10を収穫することにした。
【00034】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1によるアボカドの収穫時期の選定方法によれば、アボカドの表皮の一部が黒色になった以降にアボカドを収穫するように収穫時期を選定した。このため、アボカドをある程度熟させた状態で樹木から収穫することができ、さらに全てのアボカドの熟れ具合を均一に保つことができ、全てのアボカドの脂質含有量を一定以上に保つことで、食味を良好に保つことができるようになった。
【00035】
請求項2はアボカドの表皮の中の黒色部分が全表皮の5〜80%になったときにアボカドを収穫することで、アボカドが輸送中に品質劣化することを抑え、かつ食味を良好に保つことができるようになった。
【書類名】 要約書
【要約】
【課題】
アボカドの表皮の一部が黒色になった以降にアボカドを収穫するように収穫時期を選定し、アボカドをある程度熟させた状態で樹木から収穫することができ、さらに全てのアボカドの熟れ具合を均一に保つことができ、全てのアボカドの脂質含有量を一定以上に保つことで、食味を良好に保つことができるようにしたアボカドの収穫時期の選定方法を提供する。
【解決手段】
産地で所定の大きさに育成したアボカド10を樹木20から収穫し、この収穫されたアボカド10を前記産地から加工場まで輸送し、この輸送されたアボカド10を加工場で加温追熟した後、消費者に提供されるアボカド10において、前記アボカド10の表皮14の一部が黒色になった以降にアボカド10を収穫するように収穫時期を選定したことを特徴とする。
【選択図】 図5
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本発明に係るアボカドを2分割した状態を示す斜視図である。

本発明に係るアボカドの収穫時期の選定方法を説明した斜視図である。

本発明に係るアボカドの収穫時期の選定方法を説明した斜視図である。

本発明に係るアボカドの収穫時期の選定方法を説明した斜視図である。

本発明に係るアボカドの収穫時期の選定方法を説明した斜視図である。

本発明に係るアボカドの収穫時期の選定方法で収穫したアボカドの斜視図である。

本発明に係るアボカドの収穫時期の選定方法で収穫したアボカドを箱に詰めた状態を示す斜視図である。

本発明に係るアボカドの収穫時期の選定方法で収穫したアボカドを加工場で加温した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
10…アボカド
12…果肉
14…表皮
15…表皮の黒色部分 20…樹木
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